人間だから・・・


私は子供のころから、母がとても動物好きで
スーパーの駐車場に段ボールに入れられて捨てられている猫や犬を
勝手に持ち帰っては父親に叱られていたという
犬も猫もいつもそばにいる環境で育った。

私が子供の頃は犬は外飼い、猫も家を出たり入ったり自由。

避妊も去勢もしていない子たちは
朝起きたら犬小屋で赤ちゃんを産んでたというのは
よくある光景だった。

でもどこかしらへいつももらわれていった。

私が娘を産んだころ、そのころ私が飼っていた猫のみけちゃんも
同時に子供を産んだ。
みけちゃんは初産だったので、その赤ちゃんは育たず
亡くなってしまった。

その後母はみけちゃんを避妊した。

それがきっかけで、母が相変わらず拾ってくる猫や犬たちは
すべて避妊、去勢するようになった。

もう30年くらい前。

私たち家族は親戚のところで生まれたというビーグルの女の子を家族として迎えた。

一般家庭で生まれたその子は、

まったくケアされていなくて、虫下しを飲ませたらとんでもないことになり・・

フィラリアなんて病気があることも知らなかった私は

外で飼っていた。

私の子供たちが大きくなるとともに、私たち家族は引っ越すことになった。

その当時どこを探してもペット可の物件はなく

困り果てた私は、ペット関係の仕事をしていた

友達に相談したら、ほしいという人がいるというので

里親に出した。

引き取られていったとき、娘は泣いた・・・。

私も泣いた・・・。

ミニーという名前のその子も、
最後に小さく

「キャン」

と鳴いた。


その後、里親さんは一度だけ写真を送ってくれた。

犬山城の近くで、お散歩している笑顔の写真だった。

幸せそうな顔を見て安心した一方で、

罪悪感がまた募った・・・また娘と泣いた・・・。

私たちの勝手で、この子がどんなに不安だったか

さみしかったか・・・

それでも新しい家族と幸せにくらそうとしてくれたんだと思うと

本当にひどいことをしてしまったと後悔して泣いた・・。

もう二度とこんなことはしてはいけないと思った。


それから私たち家族自体がばらばらになり

私が引っ越した先で犬も猫も飼える状態になっても

ミニーにつらい思いをさせた罪悪感は消えず

二度と動物と暮らすことは、ミニーに申し訳ないから

絶対にしないと固く、固く誓ってきた。

でも、動物と暮らしたいという思いを消せずにいた。


5年前のある日

知り合いから、

「前からほしかった犬を飼ったから見に来ないか。」

と言われ見に行った。

耳にばんそうこうを貼った、グレーのその子は

私を見ると尻尾をぶんぶんふりながら嬉しそうに走ってきた。

なんて柔らかくてなんてかわいい子なんだろう~~❤

久しぶりにさわったパピーは本当にかわいかったし、パピーのいい匂いがして

すごく幸せだった。



それから1年近くたったある日、またその知り合いから
「前に見せた犬、行き場所がなくて里親をさがしてもらおうと思ってる」
と聞いた。

私の耳の奥で
ミニーを手放したとき、最後に鳴いた

「キャン」

という声が聞こえた。

「私が預かってはだめかな?」

と私は思わず言った。
私はあの子をまた鳴かせることは絶対にだめだと思った。

「絶対にミニーと同じ思いはさせないから、ミニー、いいよね?」

と心の中でなんどもつぶやいた。

数日後、その子は車に乗せられて私のもとへやってきた。
車から降りると、
初めてあった日と同じように
尻尾をぶんぶんふりながら私の手の中へ向かって歩いてきた。

私はその子をぎゅっと抱きしめた。
あたたかかった・・・
絶対にずっと一緒だからね。と
私はしばらく抱きしめていた・・・・。

そして・・・あれから5年。
いつも私を見ていてくれる大切なパートナーとして
コニーは私のそばにいる。

犬や猫は
人間のように言葉は話せないけれど
飼い主をまっすぐにみつめて信じてくれます。

飼い主を裏切ることはありません。
飼い主しか頼るところはありません。
飼い主に喜んでもらおうと一生けん命です。

思うより大きくなったとしても、
飼い主への気持ちは変わりません。

いうことを聞かないというのは、

飼い主がしていいこと、してはいけないことを
きちんとトレーニングして教えてあげていないからです。
人間の子供も同じ、していいこと、そうでないことを
きちんと教えなければ、やりたい放題になります。

犬には犬への猫には猫への伝え方がちゃんとあります。

飼い主がちゃんと伝え方を知らないから
犬や猫に伝わっていないだけです。

今そこの手元にいる子を
もういらない。と少しでも思うなら
もう一度その子たちの目をのぞき込んでください。

まっすぐに見つめる目は、飼い主さんであるあなたしか
映っていないはずです。

その目を見て、それでも捨てようと思いますか?

山やスーパーの駐車場に犬や猫を捨てることは

「犯罪」

になります。

絶対に捨てないでください。
捨てていった飼い主の後姿を
また必ず迎えに来てくれると
信じて暑くても寒くても
おなかがすいても待っています。

捨てられた子たちが、保健所や動物管理センターに収容されてしまって
お迎えもなく、最終的に処分という形になっても
必ず飼い主さんが迎えに来てくれると信じて待っています。

キラキラした目で・・・・。

それでも方法がないというのなら
その子たちが、この先幸せに暮らしていける方法は
いくらでもあります。

あきらめないで、捨てないで
近くの保護団体に相談してください。

小さくても一生懸命に生きている

「命」

です。


飼い主は

人間だから家族として迎え入れ
家族として幸せに暮らせるのです。

人間だから小さな

「命」

を消すことができるのではありません。





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Magical Dog

2018年4月〜2019年3月までの1年間で殺処分された犬の数は7,687頭(公表されている分のみ)になります。多くの保護団体さんが保健所から引き出し、里親さんを探していますが、持ち込みされる前の環境もわからず、里親さんになった飼い主さんも、保護犬の扱い方に困っておられる方がとても多いのが現状。私たちMagical Dogでは、飼い主さんに3つの解決策をご提案しております。